鏡影会主催講演会「突然死から“いのち”を守ろう」

「いざというとき、あなたは大切な人の命を救えますか?」
?突然死から『大切ないのち』を守ろう?

AEDという器械、近くでみたことありませんか?
最近、駅やデパート、劇場、学校など人が多く集まる場所に設置されています。
「AED」(Automated External Defibrillator)
日本語で自動体外式除細動器というこの器械、
実は非常に大切で有用な器械です。

心臓突然死とされているものの原因は、「心室細動」というものです。
「心室細動」とは、心臓の心室が部分部分で収縮して痙攣したようになり、
ポンプ機能としての役割を失って
心臓から全身に血液を送り出すことが出来なくなる状態のことです。

ご存知のように血液は、体中に活動のもととなる酸素を供給している役目を担っており、
心臓がとまり酸素の供給がおこなわれなくなると4分で脳障害がおきます。
2002年に高円宮さまがスカッシュ中に突然の心停止で急逝された時にも、
死因として「心室細動」と発表されました。

またスポーツ中の若者の突然死原因として「心臓震盪」(しんぞうしんとう)があります。
これは胸部に衝撃がくわわったことにより心臓が停止してしまう状態です。
多くは野球のボールなど、
スポーツ中に健康な子供や若い人の胸部に比較的弱い衝撃が、
あるタイミングで加わることにより起こります。

このような「心室細動」や「心臓震盪」があなたの目の前でおきた時、
あなたならどうしますか?
救急車を要請して専門の救急隊員の到着を待ちますか?

待っていては、助かる命も救えなくなります。
また助かっても脳に障害が残ってしまうこになってしまいます。

このような時には、「救命の連携プレー」が必要だといわれています。
「救命の連携プレー」とは、
  (1)119番通報
  (2)心肺蘇生
  (3)電気ショック除細動
  (4)病院搬送
の行動をいいます。

この(3)電気ショック除細動 を行うための器械、それが「AED」です。

医者でも救急救命士でもない、そばにいた人が除細動器という器械を使って
皮膚の上から心臓に電気ショックを加える治療、
「除細動」を行うこと、心室細動を救う方法といわれています。

救急救命士が急いで駆けつけてそれを行っても、それでは遅いのです。
そばにいる人たちが救急車の来る前に、直ちに行わなければ助けられないのです。

高円宮さまの場合にも、近くに「AED」があり、それを使うことが許されていたなら、
助けられたであろうといわれています。

高円宮さまの事件を契機として、
日本においても「AED」を一般の人が使うことができるよう
厚生労働省医政局長通知が出され、
昨今のように公共の場所に設置されるようになりました。

しかし、いざというときせっかくこの器械が近くにあっても
正しく使うことができなければ、
やはり助けることができません。

普段から使い方を覚え、冷静に対処できるよう訓練しておくことが必要です。
意識を失って倒れた人の命を救うには、
声をかけ行動する「勇気」と命を助ける「必死さ」、
そして適切な「対処」が必要です。

今回鏡影会主催の講演会として、
この「AED」の一般市民など非医療従事者による使用について
強く働きかけ導入にご尽力された三田村秀雄さん(1965年卒)を講師にお招きし、
講演と「AED」による除細動の実践を行います。

<2008年度講演会>
「突然死から”いのち”を守ろう」

* AEDが身近にあれば安心!というわけではなく、
   それを使える知識と使う勇気こそ、必要だ!!

講演者:三田村 秀雄氏(1965年卒、東京都済生会中央病院 副院長)

日時 :2009年1月24日(土) 14時?16時 (開場13時40分)
場所 :附属中学校 第二校舎2階合併教室(予定)
内容 :「講演」及び「AED装置・心肺蘇生法の実践」
参加費:無料

※準備の都合上、参加ご希望の方は「お名前・卒業年/回生・連絡先・人数」を明記のうえ
 事前に以下の宛先までお申込み下さい。
※一人でも多くの方にAEDの使用法を身につけていただきたいと考えておりますので、
 ご家族・ご友人のご同伴も歓迎します。

お誘いあわせてのご来場をお待ちしています。

<申込み及び問合せ先>
(1)メール  :semminar@kyoueikai.com
(2)ファックス:03?5817?3412 (鏡影会室)

申込締切日:2009年1月14日(水) 
   一旦締め切らせていただきますが、当日の参加も受付ます。